冬の寒い時期、文鳥のケージにヒーターをつけたままビニールカバーやおやすみカバーをかけるのに苦労しました。
うちはペットヒーターをケージの外側に付けているので、その上からカバーをかけると熱いヒーターにビニールや布が直接、長時間、触れることになり、火災の心配があります。
白文鳥パセリくんがわが家にやってきてから4ヶ月と少しが過ぎる中で(2021年6月初旬時点)、工夫と修正を重ねました。今では過熱の心配なく、文鳥ケージに外付けヒーターをつけたままビニールカバーとおやすみカバーをかけられるようになりました。
使ったのは100均で買ったものです。
ケージ、ビニールカバー、おやすみカバーなどの設置について、現在の状況を書き留めておきます。ご参考にしていただければと思います。
十分な保温効果はビニールカバーで
ケージはSANKOイージーホームクリアバード35を使っています。文鳥に適したコンパクトなサイズです。ケージ内部の広さを充分にとりたいので、寒い時期のペットヒーターは外付けしています。
マルカンの60Wを、バードバスと反対サイドの外側にかけています。水浴びのときに水の飛び跳ねがヒーターにかからないように離しています。
ちょっとわかりにくいですが、バードバス側から見ると、反対側のワイヤーの向こうに白いペットヒーターが見えます。
例えば、60Wヒーターの場合は密閉空間の中ならば室温プラス10℃、という温度の目安を、ペットヒーターのメーカーが提示しています。
ヒーターのW数によって室温プラス何℃になるという目安やヒーターの選び方については、こちらをご参照ください。
文鳥に適した温度は健康な成鳥で20℃~25℃です。文鳥のケージを状況に応じて適切な温度にするには、ペットヒーターとサーモスタットを使います。 更にケージにビニールカバーをかけると温かい空気を逃がすことがなく効果的に温度を保つことができ[…]
せっかくヒーターを付けても密閉されていなければ充分な温度にはなりません。保温効果をしっかりと得るために、ケージ用のビニールカバーを使うと便利で有効です。
ヒーターからビニールカバーを守る
しかし外付けヒーターの上からビニールカバーをかぶせるとビニールと熱いヒーターが接触してしまいます。
考えた末、カバーが直接ヒーターに触れないように、ガスコンロ用アルミパネルを使おうと思いつきました。ケージの大きさに合うように切って貼って箱のような形に作って、ヒーターを覆いました。
ガスコンロのすぐそばで使うのが前提のアルミパネルなので、100均とはいえ、熱には強いだろうと考えました。
出っ張る部分は、ビニールカバーを下から上までハサミで切りました。マスキングテープでアルミパネルとビニールカバーを固定して、ヒーターで暖められた空気がすき間から逃げないようにしています。
ヒーターからおやすみカバーも守る
おやすみカバーは、HOEIおやすみカバータイプAを使っています。本来の正面が横面になるようにSANKOイージーホームクリアバード35にかぶせると、サイズがしっくりきます。純正ではないので、ケージの横幅(カバーにとっては奥行き)は、かなり余裕があります。
ビニールカバーの問題はクリアしましたが、次はおやすみカバーの問題です。夜、この上からおやすみカバーをかけると、ヒーター部分だけ出っ張っているので、四角いはずのおやすみカバーが形どおりになりません。それによって、アルミパネルを真ん中にはさんでヒーターとおやすみカバーがくっつくので、過熱の心配が未解決です。
おやすみカバーとアルミパネル箱の間に空間を作る方法はないものかと考えました。
上から洗濯ばさみを吊るして、おやすみカバーの角をつまんで、カバーを吊るす形にして何日かやってみました。ヒーターのアルミパネルとおやすみカバーの間にスペースができ、直接触れることはなくなりました。
ただ、イマイチ安定感に欠けます。おやすみカバーをかけるたびに少し手間がかかるのも、うーん、というかんじでした。
空間を四角く形作るには
100均のワイヤーネットで、ヒーター周りの空間を四角く形作ることを思いつきました。ワイヤーネットを立たせる為のスタンドも一緒に買いました。
しかし、そのスタンドがケージ下のすき間ににうまく入りません。そこでブックエンドを使うことにしました。もちろん100均です。
ワイヤーネット2枚を調節して重ねることで、この横幅が、ちょうどメタルラックの奥行きになりました。
結束バンドで、2枚のワイヤーネットとブックエンドを固定しています。
ブックエンドでワイヤーネットがしっかり立ちます。
このブックエンドなら、ケージ下のすき間に簡単に差し込めます。
↓
ヒーターをアルミパネルでおおって、
↓
その上からビニールカバーをかけ、
↓
更にワイヤーネットで外側を保護し、
↓
その上からおやすみカバーをかけます。
ワイヤーネットの役割は2つです。
1つ目は、出っ張ったヒーターのアルミパネルの上からかける、おやすみカバーの形を四角に整えます。
2つ目は、ヒーターをおおっているアルミパネルとおやすみカバーが接触しないように空間を作り保護します。
ヒーター周りにキッチリ四角い空間
ヒーターにかぶせたアルミパネルの外側にワイヤーネットがあるので、ヒーターが直接おやすみカバーに触れずに済みます。またワイヤーネットがおやすみカバーの四角い形と合うので、キッチリとかぶせることができます。
青い荷締めベルトは、これも100均で、地震の揺れ対策です。
おやすみカバーをかけるときは、バードバスを外します。
HOEIおやすみカバータイプAは、本来の正面が横面になるようにSANKOイージーホームクリアバード35にかぶせます。通常はケージの横幅(カバーにとっては奥行き)に余裕がありますが、外付けヒーター、レンジパネル、ワイヤーネットまで一緒におおってしまうので、かなりキツキツになります。。
おやすみカバーのすき間から光が中に漏れて入ると、クレームをつける文鳥さんがいると、ネットで見たことがあります。HOEIのおやすみカバーは、上の面に、ケージの取っ手を出せるスリットが開いています。
SANKOイージーホームクリアバード35は天井がクリアパネルなので、ケージにおやすみカバーをかけても、私が寝るとき照明を消すまでは、光がここからケージの中に漏れているはずです。
パセリくんの場合、カバーをかけたあとは、ひたすら静かになります。少しの光を気にするかどうかは、文鳥さんの個性のように思います。
課題
パセリくんがケージで過ごしてきた4ヶ月間、少しでも良い環境をと思い、いろいろと工夫をしてきました。
寒い時期、ヒーターはアサヒ電子サーモスタットを付けているので、温度を一定に保つことができ、さらにビニールカバーで保温が効率よくできます。
暑い時期、文鳥にとっては寒いのでは?と思われる私のエアコン事情ですが、これもビニールカバーを使うことで、冷風対策ができていると思います。
おやすみカバーも毎晩いいかんじにキッチリとかけられるようになりました。
一方で、月に一度ケージの丸洗い掃除をするたびに、ヒーターとアルミパネルを外してまた取り付けてというのが少々面倒だな、というのがありました。
夏はヒーターはいらないはずですが、一旦外してまた冬になって付けたときに、久しぶりのヒーターを怖がる文鳥さんもいると聞いたことがあるので、通年つけっぱなしにしたいと思っているのです。
また、冬に乾燥対策の濡れタオルをケージの上に置きたいのですが、イージーホームクリアバード35は天井がクリアパネルなのでイマイチ設置に迷います。濡れタオルを側面に洗濯ばさみで固定したり、バードバスの上に置いてみたり、試行錯誤しましたが、これがいい、という方法が見いだせていません。
これらの課題を一年通して解決できる、何かいい方法がないか、考案中です。
文鳥を健康的に飼育するために、夏は温度管理が、冬は温度と湿度の管理が必須です。文鳥の成鳥が快適に生活できるのは、気温は20~25℃、湿度は50~60%と言われています。 まず夏は暑さ対策が必要です。私は暑いのが超苦手でエアコンをガンガ[…]