文鳥が健康に暮らすために適した湿度は50~60%です。乾燥対策は濡れタオルと加湿器がおすすめです。

文鳥、荒鳥の放鳥、ケージに戻す方法【放鳥3回目】

シルバー文鳥のセロリちゃんは生後2ヶ月半、人の手を怖がる荒鳥です。3回目の放鳥は、ケージから出て37分間で無事にケージに戻すことが出来ました!これならお世話とケージ掃除の準備と後片付けを入れても、1時間で収まります。

前回、2回目の放鳥のときは、お腹が空けば戻ると思っていたら全然戻らず、結局4時間15分でやっとの思いでケージに戻しました。それから一週間、放鳥できない葛藤の日々の末に、こんなに上手くケージに戻せるとは思いませんでした。

この方法でルーティーン化出来れば、荒鳥を毎日放鳥できます。手乗りも可能かも、と思えてきました。上手くいった手順を記録しておこうと思います。

生後2ヶ月半のセロリちゃんの場合なので、どの荒鳥もこれで上手くいくかはわかりません。あくまで参考にしていただければと思います。

一週間の葛藤

前回の放鳥、ケージを出てから戻るまで4時間15分かかった日からちょうど一週間たちました。その間の6日間は、放鳥しませんでした。というより、出来ませんでした。

今振り返ると、どうしたら放鳥できるかと調べたり考えたり検討したのは最後の2日間で、前半4日間は、パート仕事もありましたが、荒鳥の放鳥がうまくいかないことの私の落ち込みでした。私自身のメンタルが回復する期間でした。

でも、諦めてはいませんでした。なんとか次につなげたいと思い、毎日セロリちゃんに優しく、たくさん話しかけ、先輩手乗り文鳥パセリくんの放鳥の様子を見せました。

先輩手乗り文鳥パセリくん

生後3週間ほどでお迎えし、それから私がさし餌で育てたパセリくんは、放鳥時ほとんど私にまとわりついています。手に乗っているのがほとんどで、あとは腕とか肩とか。ロープパーチに止まらせれば私をめがけて何回でも飛んできます。私に着地すると褒めてもらえるパセリくんを目の前で毎日セロリちゃんは見ていました。

昨日セロリちゃんは、扉をくちばしでつつき、ガタガタとさせていました。「私も出して!」と言っているような気がしました。「出してあげたいけど、あなた、出したら最後、戻らないでしょ?」と声をかけました。

と同時に、荒鳥放鳥作戦の練り直しは、ほぼ出来ていました。そろそろ決行したいとも考えていたのです。

3回目、放鳥の様子

多少の時間オーバーは覚悟

文鳥たちのお世話は、朝イチです。まず、先輩パセリくんのお世話と放鳥をいつも通り先に終わらせました。パセリくんをケージに戻し、ざっと片付け、次にセロリちゃんの放鳥に取りかかりました。

多少の時間オーバーは覚悟の上です。前回は私が飲まず食わずで疲れてしまったので、今回とりあえずコーヒーだけは用意しました。コーヒーは文鳥には危険ですが、私のマグカップはいつも蓋をしているので、万が一文鳥がそばによっても大丈夫です。

扉を開ける

すべての準備を整えた上で、静かに扉を開けました。セロリちゃんは、おそらく気付いたと思います。でも上部に取り付けてある、いつも居るミラーのオモチャから降りてきません。

私の位置が近すぎるのかと思い、少し離れました。少したつと、扉の近くの止まり木に降りてきました。出たそうなそぶりをします。何度も出そうになり、思いとどまり、を繰り返し、またケージ内の上の方に戻ってしまいました。

それでも見ていると、また降りてきました。しばらくためらってから、飛び出しました。ここまで、扉を開けてから14分かかりました。

頭、腕、肩に止まる

真っ直ぐにロープパーチに飛んでいくと思っていたら、ぐるっと迂回して最初に止まったのは私の頭の上でした。最初に、そこ?まぁ、いいや、とにかく掃除しよう、と思い、私はケージの中の掃除にかかりました。

セロリちゃんは、私の頭の次は、お気に入りのロープパーチに飛んでいきました。ケージの中は、一週間分のフンが止まり木やオモチャに積もっています。セロリちゃんが出ている間に掃除とエサ、水の交換です。

するとセロリちゃん、すぐに飛んできて、私の肩に止まりました。おおっ!?また来るの?ちょっとびっくりです。

肩にとまる荒鳥セロリちゃん

なんとセロリちゃんは、ひたすらケージ内を掃除している私の頭、肩、腕とロープパーチを、怖がりもせず行ったり来たりしています。

「手」以外は怖くない

ロープパーチに止まったときに、前回ケージに戻した時の決め技、長袖シードを仕掛けてみました。私は夏でも放鳥時は長袖を着ます。手は怖がりますが長袖の腕には止まるので、袖を伸ばして手を見えないように隠してシードを置きました。

長袖シードをセロリちゃんに近づけると、初めは恐る恐るでしたが、シードの誘惑に負けてパーチに止まったまま首を伸ばしてつついています。ギリギリ届かない距離を取ると、シードにつられて長袖に飛び乗ってきました。長袖(中身は私の手)の上でシードを食べています!今日も最後はこれで行けそうです。

前回、なかなか戻ってくれないセロリちゃんを最終的にこの方法でケージに戻しました。だから、この方法なら戻るんです!という当たり前のことに、私は2日前にやっと気付きました。それがわからないほど、4時間15分戻ってくれなかったのがショックだったわけです。

 

セロリちゃんは、頭や肩に止まっては私の髪の毛をくちばしで引っ張っています。

肩にとまり髪の毛をつつくセロリちゃん

腕に止まると、袖をくわえてひっぱります。完全に遊んでいます。掃除のために私が少し前傾姿勢になると、腰や足や背中にも止まってきます。何の遠慮も無く、全然怖くないみたいです。

2週間前に家に来たときにはケージの角でフリーズしていて、聞こえないような小さな声で申し訳程度に「チュン」と言っていました。先週初めてケージから出して放鳥したときはパニックでバタバタと飛び回り、というか逃げ回っていたのに、よくぞここまで慣れてくれました。あと、怖いのは「手」だけのようです。

長袖シード作戦、今日も成功

すんなりとケージに戻せた!

さて、一週間溜まったフンは強敵でした。止まり木、オモチャをカンファペットで濡らしたキッチンペーパーできれいにし、エサ、飲み水、バードバス、青菜、トレーの敷き紙を交換し、掃除完了まで30分近くかかってしまいました。毎日やっていれば、こんなにかからないのですが。

セロリちゃんがケージから飛び出してから、36分経過。そろそろ、戻すことを考えようかと思います。前回の決め技、長袖シードです。長袖で隠した手にシードを置いてつれば乗ってくれることを、先ほど1回試して成功しています。

シードにつられて首を伸ばすセロリちゃん

やっぱり今度も長袖に乗ってくれました!シードをつついて食べています。私はセロリちゃんを乗せた長袖(手)をゆっくりケージの中に入れて、セロリちゃんを止まり木にそっと近づけました。

うまくいきました!そろそろ戻そうか、と思ってシードを準備してから実際に戻るまでの時間は1分もかからないほどです。放鳥時間はトータル37分。いいかんじです。これなら、荒鳥でも毎日放鳥する時間を取れそうです。

ペレットへ切り換え進行中

シードでうまく釣れている一因として、シードからペレットへ切り換え中ということがあると思います。セロリちゃんのペレットへの切り替えについては改めて別の機会に詳しく書くことにします。

出身のホームセンターでセロリちゃんは完全シード食でした。家にやってきて1日目はシード100%でしたが、2日目から少しずつペレットに移行を進めています。放鳥3回目のこの日は、まだ移行途中ですが、食べている餌の量の約3分の1がシード(ナチュラルペットフーズエクセル文鳥)、約3分の2がペレット(ハリソンハイポテンシースーパーファイン)でした。この先、更にペレットの比率を増やす予定です。

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話しかけてくる

これまで水菜はケージの外から差し込んでいましたが、これからは普通に菜差しをケージ内にセットできます。毎日、ケージ内に手を入れてお世話ができるようになったからです。家に来たばかりの頃は見向きもしなかった水菜ですが、ちぎったり食べたり乗ったり、すっかりお気に入りになりました。

セロリちゃん、水菜がお気に入り

ちなみに、なぜ文鳥に豆苗や小松菜ではなく水菜かというと、先輩パセリくんが水菜が大好きだからです。同じ物をあげたいのは、飼い主の都合と言ってしまえばそれまでです。でも気に入ってくれたので良かったです。

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シルバー文鳥のセロリちゃん、家にやってきてから2週間が過ぎました。毎日たくさん話しかけていたら、セロリちゃんからも私に話しかけてくるようになりました。

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