シルバー文鳥のセロリちゃん(生後2ヶ月)は、手を怖がる荒鳥です。初めての放鳥は、お腹が空いて自分からケージに戻るまでに1時間50分かかりました。
そうか、2時間前後でお腹が空いて戻るんだな、と考えた私が甘かった。結論から言いますと、2回目の放鳥はケージに戻るまで4時間15分かかりました。しかも自分から戻ったのではなく、シードでつってやっとのことで戻したのです。
シードでつらないで本当に自分で戻るのを待っていたら、何時間かかったんでしょうか。
①文鳥、荒鳥を放鳥するとこうなる【初めての放鳥】
②文鳥、荒鳥の放鳥は甘くなかった【放鳥、2回目】 ←この記事です。
③文鳥、荒鳥の放鳥、ケージに戻す方法【放鳥、3回目】
④文鳥、荒鳥が手から餌を食べた!【放鳥、4~7回目】
⑤文鳥、荒鳥の放鳥はやっぱり戻らない【放鳥、8回目】
⑥文鳥、荒鳥の放鳥、ケージに戻すのは焦らず時間をかけて
⑦文鳥、荒鳥が手乗りになった!放鳥から素直にケージに戻る!
放鳥、2回目の始まり
セロリちゃん、前日にケージから出て部屋の中を飛び回った事を覚えているのでしょうか、朝イチで放鳥されている白文鳥のパセリくんを見て、自分も出たそうな様子です。パセリくんが放鳥が終わりケージに戻ると、今度はセロリちゃんの番です。扉を開けると、しばらく考え込んでケージの外を見ていました。
そして真っ直ぐにロープパーチに飛んでいきました。すでにお気に入りの場所になっているようです。わが家にやってきて1週間たったセロリちゃんはヒナ換羽中です。最初はほぼグレー一色だったのが、少しチークだけ白いのがわかるようになってきました。
私はこの間に素早くケージの中の掃除です。止まり木やフン切りあみをカンファペットできれいに拭いていきます。
放鳥タイムはセロリちゃんにとってはケージより広い室内に出られる時間であり、私にとってはケージ内の掃除ができるチャンスです。
さてセロリちゃんは、前日のようにパニックぎみにバタバタ飛び回ることはありません。ロープパーチや、パセリくんのケージ周辺をうろうろしています。少し離れて見ている私に向かって飛んできて、一回目と同じく私の頭にも止まりました。
訳もわからずむやみに飛んで防鳥ネットやカーテンにしがみついていた前回と違い、今回は行動範囲が限られてきました。私と、パセリくんケージの周辺、というかんじです。
なぜか、私の頭や腕に止まる
そんなこんなで30分、1時間、と経ちました。セロリちゃんがケージから出て、文鳥エリアのロープパーチやパセリくんのケージ周辺にいるのはわかるのですが、なぜか少し離れて見ている私に向かって飛んできます。
私の顔の前で止まる場所を探しているかんじでちょっとホバリングして、私は手を差し出すのですが、手には止まらず頭に止まります。それも偶然に1回ではなく、4回も5回も同じことをするのです。
さて、1時間半、2時間、と経過します。時間が経つと今度は頭だけではなく、腕にも止まりました。これもたまたま止まっちゃったのではなく、そのまましばらくいて私を見ています。
夏ですが私は放鳥のときは長袖を着ています。長袖の腕に止まって、腕の上を肩に向かってピョンピョンと移動してきたりもします。「おいで」と反対の手を見せると、ロープパーチに飛んで戻ってしまいます。
セロリちゃんは、やっぱり「手」が怖いんだな、と思いました。でも、何度も私に向かって飛んでくるのは間違いないので、私のことは怖い人ではないと思ってくれているようです。
セロリちゃんは、パセリくんが放鳥時に私の手に乗っているのを見ているし、毎日私がケージのそばに居て何かと話しかけているからかもしれません。セロリちゃんの方から「チュン」と話しかけてきたときは、もちろんすぐに「なーに?いい子だねー」と答えています。コミュニケーションを取ることは大事だなと思います。
お腹が空かないのか?
まぁ、荒鳥のお腹が空く時間がキッチリ何時間何分といくわけがありません。でも前日も自分からケージに戻っているので、戻り方はわかっているはずです。そのうち、お腹が空くだろうと待ちました。
2時間半、3時間と過ぎていきます。私は、朝イチのパセリくんのお世話と放鳥タイムの続きでセロリちゃんを放鳥しています。コーヒーの一口も飲んでいません。だんだん、私の方がお腹が空いてくるし、のどは渇くし、トイレにも行きたくなってきました。
でも、キッチンもトイレも防鳥ネットの向こう側です。慣れない荒鳥セロリちゃんの放鳥中に、防鳥ネットを開けるわけにはいきません。どうしたものか。もしもネットの向こう側に飛んで言ってしまったら、もっとやっかいです。
パセリくんが放鳥からケージに戻るときはお手々タクシーです。「手」を怖がるセロリちゃんに、無理は承知で、手にシードを少し乗せて、「おいで」と差し出してみました。やはりダメです。後ずさりします。セロリちゃんは朝から飲まず食わずでお腹が空かないんでしょうか?
長袖作戦、シードでつる
3時間半、4時間・・・。いつまで戻らないつもりでしょうか。文鳥は常に食べているものだと思っていたのですが、こんなに飲まず食わずの時間が続いて大丈夫なんでしょうか?心配にさえなってきます。前日は自分でケージに戻ったのに。
セロリちゃんは私が疲れてきて困っているのを知ってか知らずか、私に向かって飛んできては止まります。「手」は怖いけど、服の長袖なら止まってくれます。
袖を伸ばして手のひらを隠し、そこにシードを置けば来てくれるかも、と思いつきました。
少しダボッとした服なので、袖を伸ばして手のひらを指先まで覆って隠しました。そこにシードを少し乗せます。さぁ、ロープパーチに止まっているセロリちゃんに、ゆっくりと袖を(手を)近づけてみました。
「ほら、ごはんだよー。お腹空いたでしょう?おいでー。」と優しく話しかけます。セロリちゃん、シードに気付きました。首を伸ばして、パーチに止まったままシードを食べようとします。やはりお腹が空いています。
こちらもそうはいきません。微妙に手の位置をセロリちゃんから離して、飛び移れば食べられるギリギリの距離にします。シードにつられてセロリちゃん、「手」ではなく「袖」に飛び乗ってきました!シードをつついています。そのまま、そーっと、そーっと、袖を(手を)ケージの中に入れます。失敗は許されません。驚かないように、ゆっくりと、そーっと。
成功しました!袖から飛び立ったセロリちゃんはケージの中です。手を引っ込めて、すばやく扉を閉めます。
やった!戻った!長い放鳥でした、4時間15分!
(なんか、オリンピックの金メダル中継みたいなセリフです。笑)
私は思わずガッツポーズでした。長袖作戦、1回で決まりました。セロリちゃんは、きれいに掃除ができたケージで、黙々とシード&ペレットを食べています。
毎日これは、無理
お腹が空けば戻るなんて、荒鳥の放鳥を甘く見ていました。長袖作戦を思いつき、1回で上手くいったから今日は4時間15分で終わりましたが、もしも長袖に乗ってくれなかったら何時間続いていたかわかりません。
私はパート仕事があります。毎日延々と、この荒鳥の放鳥に付き合うのは時間的に無理です。どうしたものかと考えてしまいました。
荒鳥だから放鳥を諦めるのか?いや、飼い主の責任として、その選択肢はありません。毎日、放鳥してあげたい。
自分の用事をすべて済ませた上で、パート仕事以外の時間をすべてセロリちゃんの放鳥にあてるか?もしもそうするなら危険箇所を区切っている防鳥ネットを使うのか使わないのか?
そもそも、ケージに戻ればごはんを食べれるのに、今日は何で自分で戻らなかったのか?そういうものなのか?まだ環境に慣れていないからか?ケージに戻って即、ガツガツ食べていたのでお腹は空いていたはずです。
毎回、手で捕まえてケージに戻すのが一番手っ取り早くて簡単な方法だとは思いますが、ただでさえ手を怖がるセロリちゃん、そうなると手乗りの可能性を捨てなければなりません。
2回目の荒鳥放鳥は、課題山積です。飼い主と共存の為の良い方法を見いだせないまま、それ以後は放鳥が出来ずに一週間が過ぎています。荒鳥を毎日放鳥するにはどうすればいいのか、考えています。
①文鳥、荒鳥を放鳥するとこうなる【初めての放鳥】
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③文鳥、荒鳥の放鳥、ケージに戻す方法【放鳥、3回目】
④文鳥、荒鳥が手から餌を食べた!【放鳥、4~7回目】
⑤文鳥、荒鳥の放鳥はやっぱり戻らない【放鳥、8回目】
⑥文鳥、荒鳥の放鳥、ケージに戻すのは焦らず時間をかけて
⑦文鳥、荒鳥が手乗りになった!放鳥から素直にケージに戻る!