いつから文鳥を飼おうと考え始めたのか。たしか2019年の6月か7月ごろだったので、実際に文鳥を飼い始める1年半ぐらい前のことです。
元々動物好きの私は、長い年月を一緒に過ごせて心を通わせることができるペットを探していました。
どちらかというと猫より犬派です。犬は種類によって寿命が10年とか15年とか。でも賃貸では飼えません。賃貸でも飼えるペットの情報をネットで探しました。
小鳥を飼おうと考えた
そこで浮上したのが鳥です。セキセイインコや文鳥は、7年~10年ほどの寿命があるそうです。大型のオウムでは50年以上も生きる種類があるそうです。
ご長寿のタイハクオウムやヨウムは賢く、人に懐き、とても魅力的でした。しかし当時すでに還暦を迎えていた私が雛から飼うのはいかがなものかと、思いとどまりました。
小鳥ならありかも、と思い、セキセイインコ、オカメインコ、十姉妹、文鳥、等々いろんな種類の小鳥の寿命、性格、飼い方などを調べました。
そのうえで結論として、私が飼うなら文鳥だな、となったのです。
小鳥の中で、なぜ文鳥か
私が文鳥に決めた理由をあげてみます。
・手乗りにできる
・鳴き声が大きすぎない
・鳴き声が好き
・小さいケージでよい
・丈夫で飼いやすい
・脂粉が多い方ではない
文鳥の寿命は7、8年ほど。最近では10年以上生きる文鳥さんもいるとか。長く一緒に過ごすことができます。
小鳥の中には人に触られるのが苦手な種類もいます。文鳥は雛から育てれば手乗りにできます。
うちはワンルームの賃貸なので、鳴き声が大きすぎるとご近所の迷惑になります。文鳥の鳴き声はそれほど大きくはありません。
文鳥の鳴き声をYouTubeなどで聞いてみると、軽やかに歌を歌っている感じです。私が好きなさえずり声です。
部屋が狭いのでケージを置く場所が限られています。文鳥はそれほど大きいケージでなくて済むのも助かります。
文鳥は比較的病気が少なく、丈夫で飼いやすく、お世話がしやすいと思いました。
また、種類によって脂粉が多く出る小鳥がいますが、文鳥はそれほど気になりません。
やっぱり文鳥、という理由がこんなにたくさんありました。
しかし何より驚いたのはSNSなどにあげられている可愛い文鳥の姿でした。
子供のころ十姉妹を飼ったことがありましたが、その頃は「放鳥」を知りませんでした。鳥かごの中の十姉妹をただ眺めるだけで「小鳥は触れないペット」と思っていました。
ところがネットで見る文鳥は手に乗るだけではなく、人の手に包まれてうっとりとしているではありませんか!
文鳥の飼い方をいろいろと調べ、こういうお世話なら私にもできると思いました。
こうして、文鳥を飼うことに憧れる日々が始まったのです。
十姉妹の思い出
私が小学校低学年だったある日、そう、もう五十数年も前の話です。同じクラスの男の子が茶色い紙袋を持って家の玄関に現れました。
クラスではわんぱくでしたが、一人で私の家に来て、恥ずかしそうに立っていました。「これ、あげる」と紙袋を差し出しました。紙袋には小さな十姉妹が2羽、入っていました。
後から考えて、家で雛がかえったので分けてくれたようでした。私はすぐに親に鳥カゴを買ってきてもらったのを覚えています。これが私と小鳥との出会いになりました。
その後、大人になってからも、何かペットを飼いたいと思ったときに、子供の頃に飼った経験がある十姉妹を飼いました。
そう考えると、十姉妹を眺めてかなりの年月を過ごしてきたことになります。小鳥に縁があるのでしょうか。
でも当時は今のように「放鳥」をする飼い方ではなく、カゴの中の小鳥をひたすら眺めるだけでした。
十姉妹はその名前の通り、小鳥同士は10匹でも姉妹のように仲良しですが人間に対しては警戒心が強い小鳥です。
青菜の交換で手をカゴに入れただけでもバタバタと逃げてサイドの格子に張り付いていました。小鳥は、触れないペットだと思っていました。
ハムスターの思い出
ハムスターを飼い始めたのは、かなり後になってからです。触って撫でて、かわいがることが出来るペットを飼いたかったのです。
最初に飼ったジャンガリアンは噛むことがなく人懐こい子でした。その後もジャンガリアンを飼いましたが、比較的、噛む子の方が多かった気がします。
ゴールデン系のキンクマはおっとりしていて噛まないので私には合っていました。手にも乗ります。こんなに可愛いなら、この先ずっとキンクマを飼い続けようと思っていました。
ハムスターは鳴かないので賃貸でも飼えることが多く、留守番もでき、世話もあまり手間がかかりません。可愛いです。
でもハムスターの寿命は2~3年です。今まで7匹のハムスターがうちの子になりましたが、早いと、1年ぐらいで突然死してしまったジャンガリアンもいました。
キンクマくんは、2歳を過ぎてもずっと元気でいてくれましたが、3歳には届きませんでした。
ハムスターも、こちらも、お互い慣れてきた頃にはお別れの心づもりが必要になってきます。私自身は年齢とともに月日がたつのが早い感覚になってきています。
ハムスター飼育にあたって、あまりにも短いサイクルで、ペットの死が次々と訪れる感覚はどうなのかと考えるようになっていました。
文鳥のことを知りたい
そして今、いろいろと検討を重ねた末に、文鳥を飼いたいと思っています。
小鳥を飼った経験があるとはいえ何十年も前のことです。しかもそのとき飼っていたのは十姉妹。小鳥を放鳥することも知りませんでした。
飼育の仕方は時代とともに大きく変わっています。文鳥のこと、性格や飼い方、グッズのいろいろなど、充分に理解する期間をまず取ろうと決意しました。
私が文鳥飼育を始めるにあたり読んだ本です。