ケージに付属でついていたエサ入れが使いにくそうかなと思い、いくつかのエサ入れを用意しました。ファンネルシードフィーダー、コンビネーションフィーダー、ちょこっとクリアフィーダー、小鳥のスカイレストラン、浅型バード食器、小鳥のマルチカップミニ、イージーホームバード食器、小鳥の快適フィーダーなどです。
その中で、私が文鳥のエサ入れとして使いやすいと思うのは、イージーホームバード食器 と 小鳥の快適フィーダー です。それぞれ、長所と短所があり、比較したいと思います。
ちなみに、一人餌になってからパセリくんのエサ入れは、ざっくりと・・・
↓
「小鳥の快適フィーダー」
↓
「イージーホームバード食器」
↓
「小鳥の快適フィーダー」
・・・という変遷です。現在は 小鳥の快適フィーダー に戻しています。
小鳥の快適フィーダー
文鳥は、エサ入れの中のエサを、足やくちばしでまき散らします。文鳥はエサをまき散らす鳥なので、ある程度は仕方ないとまず諦めるところからです。
その上で、小鳥の快適フィーダー はケージ外へのエサや殻の飛び散りが一番少なく、なおかつ外付けなのでケージ内部が広く使えるという長所があります。
エサと殻の飛び散りが少ない
SANKOの 小鳥の快適フィーダー は、同じSANKOの外付けバードバス 小鳥の快適バスタイム の奥行きが短くなったような形をしています。エサと殻がケージの外に飛び散るのを、フルカバーで防ぎます。
白文鳥のパセリくんは、朝の放鳥中はシードを食べますが、ケージに戻るとペレットと青菜です。パセリくんのケージ、SANKOイージーホームクリアバード35 は、前面がクリアーパネルになっているので、ペレットが前から飛ぶことはありません。主に側面のワイヤー部分から外に飛び散ることになります。そのワイヤー部分にカバー付きの 小鳥の快適フィーダー を設置すると、小鳥が出入りするエサ入れの開口部分はケージの内側を向きます。なので、ペレットがケージの外へ飛びにくいのです。
ケージ内部が広く使える
小鳥の快適フィーダーは外付けなので、ケージの内部がその分広くなります。通常はエサ入れがある場所に、Tパーチを置きました。Tパーチが、小鳥の快適フィーダーへ出入りするステップにもなります。
実際、パセリくんはこの配置にすぐに慣れて、新たな空間に置かれたTパーチと増築された 快適フィーダー を行ったり来たりするのを楽しんでいる様子でした。
小鳥がエサを食べやすい
パセリくんが 小鳥の快適フィーダー でペレットを食べている様子を見ると、きっと食べやすいんだろうな、という気がします。小鳥の快適フィーダー の入り口に止まって、フィーダーの底までが深すぎずに、自然な姿勢で食べています。
中に入り込んで食べていることが多いのですが、これがまた食べやすそうです。自分と同じ高さにペレットがあるので、床に落ちているのをついばむかんじで、落ち着いて食べている気がします。
文鳥がエサ入れの中に入るのを気にする方もいらっしゃるかと思いますが、文鳥は、そういう鳥です。中に入ってエサを蹴散らかしたり、フンをしたり、まぁ、そうじゃない方が確かにベターではありますが、文鳥さんがそれで楽しいならいいのでは、と思います。
そう考えると、エサ入れの中に入って楽しそうな文鳥さんが、更に可愛く見えてきます。
唯一の短所
私は同じエサ入れを2個用意して、毎日交代で使っています。その日に使っていない方は水洗いをして乾かします。
小鳥の快適フィーダー は、洗うときに上下を外すので、上と下、2個のエサ入れを洗うようなかんじになります。
使うときは、下側にペレットを入れてから上のカバーを3カ所のツメではめ込みます。
毎日のこととなると、洗う作業とか、ちょっとしたことですが扱いが面倒かな、と思ってしまいます。面倒くさがり屋の私にとっては唯一の欠点と言えそうです。
イージーホームバード食器
ちょっと面倒かもと思っていたときに、イージーホームバード食器 を知りました。止まり木が一体化している形です。
洗いやすく扱いやすい
さっそく購入して使ってみると、その洗いやすさに感動でした。形がシンプルでどこも分解しない造りなので、1個を洗えば済むわけです。毎朝のケージ掃除から後片付けまでの作業がかなりラクになった気がしました。
小鳥の快適フィーダー と並べると、大きさの違いがわかります。これだけ違うと、扱いやすさが違います。イージーホームバード食器 は、飼い主にとって使い勝手が良いエサ入れです。
エサの飛び散りはそこそこだが、惜しいことも
イージーホームバード食器は、横と背面に高さがあるので、フルカバーには及びませんが、そこそこエサの飛び散りを防いでいます。
SANKOイージーホームクリアバード35の前面にはめ込んで取り付け、前扉を閉めることで固定されます。ケージの外への飛び散りは少なめですが、バード食器の背面と前面扉のすき間に、飛んだペレットが落ちて溜まります。これが、掃除で扉を開けたときにこぼれ落ちてしまうのが残念です。
パセリくんの場合
パセリくんは、曲線になっている側面に止まることが多く、毎朝7g入れているペレットまで深さがあり、食べている姿勢は少々食べにくそうに見えます。
ちゃんと止まるところがある正面からの方が食べやすいはずなんですが、飛び散り防止の為に高さがある側面から、ほとんど逆さになって食べています。
私にとってはメンテナンスがラクなエサ入れなんですが、パセリくんは、横から食べにくそうに食べたあげく、結局は中に入り込んでペレットを蹴散らしながら食べています。
しばらく イージーホームバード食器 を使っていましたが、う~ん、この食べ方、なんとかならないか、と思い続け、最近になってまた 小鳥の快適フィーダー に戻しました。パセリくんが、ひたすら正面から食べていれば、イージーホームバード食器 を使い続けていたと思います。
比べてみれば 小鳥の快適フィーダー の方が、ケージの外へエサが飛ばないわけだし、私の少しの手間よりも、パセリくんの食べやすさが大事という結論です。
意外なメリットがありました。それまで毎日必ずと言っていいほど、エサ入れのなかにフンをしてありました。小鳥の快適フィーダー に戻してから2週間近く経ちますが、一度もエサ入れの中にフンをしていないのです。洗うのが、ラクです。どうしてなのかは、わかりませんが。
その他のエサ入れ
ファンネルシードフィーダーとコンビネーションフィーダー
ファンネルシードフィーダーは、おでかけ時の小鳥用自動給餌器です。コンビネーションフィーダーは、おでかけ時の小鳥用自動給餌器&水飲み器です。
何十年も前に十姉妹を飼ったことがある私は、小鳥は餌を入れ替えるときに毎回、警戒してバタバタと側面ワイヤーに貼り付くものだと思っていました。なので今回文鳥をお迎えするにあたり、ケージの外から餌の世話が出来るファンネルシードフィーダーとコンビネーションフィーダーがいいのではと考え、用意しました。
実際に文鳥をお迎えし、さし餌が終わり一人餌になり今に至りますが、この2種類のエサ入れは、結局使わずに終わっています。
まず、パセリくんは立派な手乗り文鳥になってくれたので、昔飼っていた十姉妹のように警戒してバタバタとケージの中を飛び回ることがありません。エサの交換や掃除のお世話でケージ扉を開ければ、喜んで私の手に飛び乗ってくるだけなので、全然大丈夫でした。
更に、これらは本来の目的通り、1日以上家を留守にするおでかけ時に使うエサ入れかな、と思いました。私はお泊まりが苦手で旅行しない派です。毎朝、ペレットは新しい物に入れ替えています。
コンビネーションフィーダーは水飲み器としても使えて、シードをフルに入れてみると、約45g入ります。
ファンネルシードフィーダーはエサ入れのみに使いますが、シードをフルに入れると100g入り、減ってきたらケージから外さずに上から継ぎ足すことができます。
シードかペレットかにもよりますが、上から継ぎ足せて便利だという飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
あと、エサが出てくる部分が細めなので、もしつかえて出てこなかったときに、文鳥の太いくちばしでは食べられないのでは、と思ったのも、使わなかった理由の1つではあります。
ちょこっとクリアフィーダー
一人餌になったばかりの頃はいろいろなペレットを試していたので、複数のペレットを分けて同時に入れるのに ちょこっとクリアフィーダー はうってつけと思いました。
でも一度使ってパセリくんが食べる様子を見て、すぐに使うのを止めました。幅が狭い部分でフィーダーの底にくちばしが届かなかったのです。底に残ったエサを食べられません。これは、フィンチの中でもくちばしが太めな文鳥には向かないと思いました。
エサがフチまでたっぷり入っていればいいのですが、それだと設置するときにパチンとはめ込む衝撃で、けっこうな確率でエサがこぼれます。
複数のペレットを少しずつ入れて食べ比べをしたかったのですが、ちょこっとクリアフィーダーを使うのはあきらめました。
小鳥のスカイレストラン
小鳥のスカイレストラン は、ワイヤー面のどこでも取り付けることができ、止まり木にもなります。パセリくんの場合は、取り付ける場所を確保できず、買ったのはいいのですが残念ながらこれは使っていません。
エサ入れ部分がプラスチックなので、洗いやすい反面、軽いのでイタズラ好きな鳥さんの場合はひっくり返される心配がありそうです。
止まり木としては安定感があるので、取り付けられる場所さえあれば、エサ入れの用途だけでなく休憩場所として便利だと思います。
浅型バード食器
浅型バード食器はシンプルな形でメンテナンスがラクですが、エサの飛び散りはあります。サイズはS・M・Lがあり、ケージのワイヤーに引っかけるタイプなので設置場所が自由です。
SANKOイージーホームクリアバード35の場合、側面だけがワイヤーなので、給水器、青菜、オモチャ、また冬場はヒーターなどを取り付けると、結局エサ入れを付けられる場所が限られます。
ケージの横ワイヤー(扉でない部分)に引っかけたときに、安定性がイマイチかもしれません。パセリくんが何かに驚いて飛び上がったときに、エサ入れに当たって外れてしまったことがあり、結局メインのエサ入れとしては使いませんでした。
ワイヤー扉や前面扉に取り付ければ安定するので、少しのエサの飛び散りを気にしなければ、洗いやすいし、使いやすいエサ入れです。
小鳥のマルチカップミニ
小鳥のマルチカップミニは、主食だけでなく、ボレー粉や他のおやつなどを入れるのにも適しています。文鳥さんが中に入れる大きさではないので、足でエサを蹴散らかすことはありません。
プラスチックで軽いのでメンテナンスはしやすいですが、ひっくり返されることはありそうです。
私は、小鳥のマルチカップミニ をキャリー用に使っています。パセリくんは朝、放鳥のときにこれでシードを食べています。縁は文鳥さんが止まりやすく、シードが底に少しでも高さが食べやすそうです。
結局、使いやすいエサ入れは・・・
エサ入れをいろいろ使ってみました。この他にも100円ショップの小皿や小鉢も試しました。今は 小鳥の快適フィーダー に落ち着いています。ペレットがケージの外に飛び散りにくい、ケージ内が広く使える、パセリくんがペレットを食べやすい、中でフンをしない、などのメリットがあります。上下を外して2個を洗うというメンテナンスの手間は、すでに慣れました。
飼い主の性格はもちろん十人十色ですが、それにかけ算で文鳥の性格が様々なわけです。シードかペレットかにもよりますし、使いやすいエサ入れは実際に使ってみないとわからない気がします。
毎日、お世話をして様子を見ながらパセリくんの気持ちを想像するわけですが、「これがいいよ」とか「これ、イマイチ」とか言ってくれればハッキリわかるのに、と思ったりします。
「どう?食べやすい?」と聞くと、「チュン!」と返事はしてくれます。今後も必要に応じて、工夫が必要ならしていきたいと思います。