シルバー文鳥のセロリくんは、生後2ヶ月でホームセンターからお迎えしました。手を怖がる荒鳥です。そのとき、ホームセンターのケージにはシードと水だけ入っていました。お店の方に聞くと、やはりエサはシードだけだそうです。
わが家での1日目はシードと水のみ、ホームセンターにいたときと同じです。2日目からペレット移行計画を始動しました。その状況を記録しておきます。
文鳥の主食はシードまたはペレット
犬や猫の食事は今でこそドッグフード、キャットフードが当たり前になっていますが、昔、私が子供の頃、半世紀も前の話ですが、人間のご飯の残り物をあげていた時代がありました。
それと一緒にはできませんが、昔は飼い鳥のエサといえばシード(穀物の種)、しかも現在のように「文鳥用」とか「インコ用」とかはなく、「鳥のエサ」とひとくくりでした。ヒナ用のあわ玉とカルシウムのボレー粉はあったと記憶しています。
近年、飼い鳥の主食はシードよりペレットが良いということが、一般的に知られるようになってきました。私が文鳥を飼いたいと思い始めたのが2年ほど前です。小鳥の主食にペレットがあると知りました。初めての文鳥パセリくんを今年1月に、2羽目のセロリちゃんを先月7月にお迎えし、飼い鳥の主食はペレットをメインにという波に乗ることができました。
ヒナ換羽2ヶ月目で私の手を噛みまくっている白文鳥パセリくん、食事はペレットが中心です。朝、ケージを掃除している間、パセリくんはキャリーの中で待っています。その時だけシードを食べています。 シードか?ペレットか? 文鳥の主食には、シードと[…]
シルバー文鳥のセロリちゃんは、お迎えしたとき100%シード食でしたが、その後ペレットが食事全体の75~80%まで切り換えました。荒鳥のセロリちゃんは、現在、放鳥からケージに戻ったごほうびがシードになっています。やはりシードは嗜好性が高いです。
文鳥の主食はシードまたはペレットです。いろいろな種類があります。有名どころの製品で賞味期限が充分あれば、あとは文鳥さんの好みに合ってしっかり食べてくれるものがいいと思います。幼鳥期、換羽期など、栄養が必要な時期には、それに合ったペレットを選[…]
シードからペレットへ切り換えた方法
結果から言うと、19日間かけて全食事量の75~80%をペレットに切り換えることができました。
毎日0.2gずつシードを減らしペレットを増やした
まず、一日にどのくらいのエサを食べているのかを把握します。実際に食べる必要量と、まき散らす分などの余裕を考慮します。
セロリちゃんは最初の頃、一日に3~4g食べることがわかったので、もしペレットを全く食べなくてもシードだけで大丈夫なように、シード4gでスタートとしました。それにペレット3gを加えて、総量7gをエサ入れに入れることにしました。
そして総量は変えずに、毎日0.2gずつシードを減らし、その分ペレットを増やして、ペレットの割合を多くしていきました。
最初のうちはペレットはほとんど食べていないはずだし、入れている水菜も手つかずだったので、不足していると思われるビタミンを摂取する為に小松菜チップを1日に0.5g足しました。
切り替え経過の概要
5日目あたりから、入れたシードの量よりも翌朝に減っている量が上回るようになりました。まき散らしている分も多少ありますが、たとえ少量でも、確実にペレットを食べてくれていることがわかりました。
14日目ごろ、フンが、シード食のフンからペレット食のフンになっていることに気付きました。写真がないのが残念です。今となってはフンの違いを記録しておけば良かった・・・。
こうして消費量をチェックし、1日に食べる量が増えたので総量を7gから8gに増やし、毎日0.2gずつシードをペレットに置き換えていきました。その間、水菜を食べるようになっていました。
そして19日目以降、消費量が総量で4~5g、その内訳はシードが1g、ペレットが平均で3~4gとなり、シードからペレット中心の食生活へ移行ができました。
19日目時点のエサ入れに入れている総量は8gで、翌朝、食べ残した分は捨てています。食べる量が安定してきたので、現在は総量7gにしています。
ペレットに移行してもシードを1g残したのは、放鳥からケージに戻ったときのごほうび用です。荒鳥なので、放鳥時、ケージに戻すのが大変でしたが、シードは嗜好性が高いので、シードを食べたくてケージに戻ってくれるようになりました。
なぜ上手くいったのか考えてみた
あまり困ること無く、スムーズにペレットへの移行が出来たと思います。上手くいった要因として、先輩白文鳥パセリくんがペレットを食べるお手本を見せてくれたのが大きいと思います。
2羽のケージをお互いが見えるような角度で近くに置いて、食べることも、水浴びも、パセリくんにお手本を見せてもらいました。セロリちゃんはパセリくんが何かするのを一生懸命見ています。文鳥のお手本は、文鳥だなぁと思いました。
写真を撮るために少し広げていますが、実際はもっと角度が狭くて、昼間はほとんど向かい合わせてお互いを近くで見れるように置きました。「パセリくん、セロリちゃんに教えてあげてね。セロリちゃん、パセリ兄さんが食べてるよ」と声をかけていました。
エサの与え方を一定にしたのも、セロリちゃんにとってわかりやすかったのではと思います。新しく入れ替えるのは朝イチの決まった時間に1日1回で、分量を0.2ずつ変えていっただけというシンプルなやり方でした。
あとは私が、パセリくんがペレットを食べている経験から、セロリちゃんも必ずペレットを食べてくれると信じていたので、消費量を確認しながら多少の数字の上下があってもブレずに移行を進めたこともあるかもしれません。
シードからペレットへ切り換えた日々の記録
日々の詳細記録です。分量など細かく記していますが、あくまでセロリちゃんの場合ですので参考までにとどめていただければと思います。
2日目、3日目までは与える分量を迷っていて、どうやって移行をしようか様子を見ながら考えていました。4日目からエサ入れに入れる総量を決めてペレットへの移行を実質的に開始しています。
1日目
●食べた量:1.3g
わが家にやってきた日、セロリちゃんは環境が変わってフリーズしていました。ストレスマックス状態です。エサ入れが外付けの「小鳥の快適フィーダー」なので、まずは餌入れを見つけて、そこにシードがあることを認識して、食べてほしい、というところからです。
シードはまき散らす分も考慮して、多めかなとは思いましたが8g入れました。あと、初日から食べないだろうとは思いましたが、水菜を少し入れました。文鳥にあげる青菜といえば豆苗か小松菜が定番ですが、先住白文鳥パセリくんは水菜が大好きなので、わが家は水菜を常備しているのです。
最初にセロリちゃんが移動用の紙箱から飛び出してフリーズしたのは、エサ入れがある場所とは対角線で一番遠い場所でした。それでも1時間ほどでエサ入れに興味を示し、シードを食べ始めてくれました。
更にバードバスに気付いてお水を飲むことも出来ました。給水器を設置していますが、とりあえずどちらからでも飲んでくれればいいです。
水菜には気付きませんでした。ま、しばらくは無理だと思っています。セロリちゃんはそれまで青菜なんて見たこともないのと、ケージの中も隅々まで移動していないので。
2日目
●食べた量:2.2g
セロリちゃん、初めてのペレットです。1日目はわが家に到着が15時過ぎ。そこからとは言っても実際に減ったのは1.3gでした。さすがに8gは多すぎたと思うので、2日目は1g減らして総量7gにしました。
シードとペレット、それぞれ分量を計っていますが、1つの餌入れに混ぜて入れています。別の餌入れに入れるよりも、その方がつい食べてしまったり、ペレットが口に入る機会が増えるかなと思ったので。
2日目は入れた餌が2.2g減っていたわけですが、まだシードの量が多いのでえり好みしてシードだけ食べることも可能です。もしもペレットを食べたくなくても、お腹がすいて困ることはありません。
3日目
●食べた量:3.1g
前日に減った量が2.2gだったので、総量が4gもあれば充分では、と考えました。ペレットは0.2g増やしています。ペレットに気付いてくれているでしょうか。
水菜を毎日2~3枚ケージの外から差し込んでいますが、見向きもしません。
4日目
●食べた量:3.9g
セロリちゃん、まだ緊張が解けないのかもしれませんが、おとなしくて動かずにじっとしていることが多く、育ち盛りの生後2ヶ月までシードしかもらっていなかったので心配です。
ヒナ換羽が始まりました。体力と健康のために、早くペレットをたくさん食べるようになってほしいと思いました。
前日の消費量は3.1g。その前の日よりも1g近く多く食べています。昨日は総量を減らしましたが、日々、食べる量が増えているので、今日からペレットを増やして総量を7gにしました。シード4g、ペレット3gで、ここから毎日0.2gずつ割合を変えていこうと思います。
まだシードの方が量が多いので、シードだけ食べているのかもしれません。でも見ていると、くちばしでカミカミしても殻が落ちないことがあるので、ペレットも少しは食べていると思いたいところです。
5日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.1g
昨日の量からシードを0.2g減らし、ペレットを0.2g増やしました。総量は7gで変わりません。水菜を毎日入れていますが、食べません。ペレットは、もし口に入っていてもほんの少しだと思います。
栄養が充分ではないと思うので、今日からビタミン補給の為に、小松菜チップを0.5gエサ入れに足しました。小松菜チップは、乾燥していてご飯のふりかけみたいなかんじでエサの上に振りかけておけます。
小松菜チップは、青菜に慣れていない文鳥さんにビタミン補給するには扱いやすいと思います。少しでも口に入っていてくれればいいな、と思います。
6日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.1g
食べる量が増えてきました。初めて水浴びをしました。環境に少し慣れてきたかもしれません。
7日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.7g
毎日0.2gずつ量を変えていて、今日からペレットがシードより多くなりました。減った量から考えて、シードを完食したとしてもペレットもいくらかは食べているはずです。
8日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.4g
初めての放鳥、1時間50分。ケージに戻ってからひたすら食べていました。今日は、初めて生の水菜をつついて食べました。初めはこわごわ近づいていきましたが、水菜は食べ物だとわかったようです。
9日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:2.2g
放鳥2回目、ケージに戻るのに4時間15分。長時間の放鳥で疲れたのか、この日は水浴びせず。消費量は2.2gでした。
シルバー文鳥のセロリちゃん(生後2ヶ月)は、手を怖がる荒鳥です。初めての放鳥は、お腹が空いて自分からケージに戻るまでに1時間50分かかりました。 そうか、2時間前後でお腹が空いて戻るんだな、と考えた私が甘かった。結論から言いますと、2[…]
10日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:5.1g
放鳥なし。水菜をかなりつついてちぎって散らかしています。昨日食べるのが少なかった分を取り返すかのように消費量が増えました。これだけ減っていると言うことはペレットも食べているはずです。水浴びもしました。
11日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.9g
水菜が大好きで、ちぎって散らかしています。散らかすだけで無く、多分、食べていると思います。
12日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:3.6g
食べる量が順調に増えているので、ペレットを1g増やして、シードと合わせた総量を8gにしました。
13日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.4g
水菜の横の給水器で水を飲んでいるところを確認。更に給水器をカミカミ。バードバスで飲んでいるのは良く見ていたんです、給水器も理解してくれたようです。
水菜が大好き。ちぎっては足で止まり木に押さえて食べていたりします。
ちなみに手前のブランコは、いまだに乗ってくれません。先輩パセリくんはブランコ大好きなんですが。
14日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:5.0g
減っている量から考えて、多少まき散らかしていても、あきらかにシードだけでなくペレットをちゃんと食べてくれています。水菜は、食べるのも遊ぶのも大好き。
15日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.5g
フンが、ペレット中心に食べている文鳥のフンになっていることに気付きました。ペレットへの移行が進んでいます。
16日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:3.2g
一週間ぶりの放鳥、ケージから出てから戻るまで37分。これまで、ケージの外から1枚ずつ差し込んでいた水菜を、今日から菜差しごとケージ内に設置しました。おそらく毎日、放鳥してケージ内の掃除が出来ると見込んで。
シルバー文鳥のセロリちゃんは生後2ヶ月半、人の手を怖がる荒鳥です。3回目の放鳥は、ケージから出て37分間で無事にケージに戻すことが出来ました!これならお世話とケージ掃除の準備と後片付けを入れても、1時間で収まります。 前回、2回目の放[…]
17日目
+小松菜チップ0.5g
●食べた量:4.6g
前日、一週間ぶりの放鳥で消費量が少し減ったけれど、気にせずシードとペレットの量を変えていきます。ペレットを食べていることは確かなので、大丈夫、行けるはずです。健康のためにペレットをしっかり食べてほしいので。
18日目
+小松菜チップ0.3g
●食べた量:4.2g
水菜とペレットを食べているので、小松菜チップを減らしていくことにしました。水菜は、ちぎる、乗る、頭を突っ込む、など、食べるだけでなく遊びの必須アイテムになりました。
19日目
+小松菜チップ0.2g
●食べた量:3.4g
19日目、シードを1gまで減らしたので、ペレット中心の食事への切り替えが完了しました!この日はたまたま減っていた量が3.4gと少なめでしたが、平均して4g以上消費するようになりました。
小松菜チップは、この後4日間は0.1gずつ入れましたが、それで終了としました。青菜の代わりのビタミン補給として手軽に使えて大変助かりました。
更にこの10日後ぐらいからは、エサ入れに入れる量としてシード1g+ペレット6g=7gに落ち着いています。実際に減っているのは4~5gほどです。
セロリちゃんが完全に手乗りなら、このまま分量を調節していって、完全ペレット食に出来たと思います。ペレットへの切り換えと同時に放鳥に慣すことをしていたので、放鳥から戻す手段として、ケージに戻ったごほうびとしてシード1gを残すことにしました。
ペレット食のセロリくん、近況
ぐぜりがハッキリとして男の子と確定し、セロリちゃんがセロリくんになりました。短めの「グジュグジュ」というかんじの「ぐぜり」だったのが、少し長めの「さえずりの練習」になってきました。
最近はヒナ換羽の真っ最中で、ツクツクだらけのお顔をしています。頭がだいぶ濃いグレーになってきました。初めは大丈夫かなと思うぐらい小さくてきゃしゃな体つきでしたが、文鳥らしくだいぶしっかりとしてきました。
お迎えしてからすぐにヒナ換羽が始まったこともあり、早い段階でシードからペレットへの切り替えができて、本当に良かったと思います。