発達障害30代娘の運転免許更新

発達障害

発達障害30代の娘は、体が全く動かなかったり、急にパニック状態になることが頻繁にあります。車の運転は、ここ1年以上していません。私は、娘はもう運転しないものと思っていました。

昨年末、運転免許更新の通知が娘に届きました。このまま更新せず免許がなくなれば、万が一にも運転してしまう可能性がなくなり丁度いい、と私は考えました。

娘本人からも「どうせ運転してないから、更新する必要ある?」という発言がありました。

しかし事態は思わぬ方向に展開しました。

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運転ができる状態ではない

私は、娘は運転をしてはいけないと思います。自分だけの問題ではなく、人様の命にもかかわるからです。

娘は家で体がまったく動かなくなるときがあります。一人で動けることもありますが、いつ動かなくなるのか予測がつきません。

そうなると、立つことができななくなります。ベッドに行くと言うのですが、やっと体をかかえて持ち上げ立たせても、立つ気がなく膝がガクッとへたってしまいます。

歩いてもらいたいのですが足が一歩も前に出ません。まったく自力で体を動かせないのです。

座った姿勢から自分で横になることもできません。その場で横にさせようとすると「痛い!痛い!」と騒いで体を少しも動かせない状況になります。やっとのことで床で横にさせ、毛布をかけて落ち着かせます。

しかし、えっ?と思うのが、それから20~30分もたつと、一人でスタスタとあるいてトイレに行くのです。本当にわけがわかりません。

段差を一人で上がれません。車に乗るのに足を上げることができません。手でコップすら持つこともできません。

これではアクセルとブレーキが踏めるわけがなく、ハンドル操作も無理です。

運転すると言い出す

娘は昨年末から友人と交友を深め、家に何度か行くようになっていました。楽しいようです。かかりつけの心療内科の先生も、友人と外に出るのはいいことだ、とおっしゃっていました。

そのたびに私が送り、帰りは友人が送ってくれていました。しかし私は仕事で送って行けないこともあります。

遂に娘は自分で運転して行くと言い出しました。もちろん、私は止めました。危ないからやめよう、と。かなりしつこく止めました。

無駄でした。「なんでダメなの!」と逆上です。制止を振り切り運転して行ってしまいました。

私の心配をよそに、その夜、娘は無事に明るく帰宅しました。

それをいいことに、娘はその後何度も自分で運転するようになりました。こうなれば当然、娘は免許の更新をする気になります。

運転する、しないは別として、免許証は身分証明書としてあればそれはいいので、更新すること自体は反対しないことにしました。

更新手続きの為、免許センターへ

受付の書類も自分で書けない

しかし娘は、一人で免許センターへ行き免許更新というのは、手続きが難しくてできません。私が運転し、付き添って免許センターに行きました。

マスクと眼鏡と帽子と長い前髪で顔を隠し、フラフラと歩く不審者っぽい30代の娘が、老いた母親に付き添われて免許センターの受付に行きました。誰が見ても不自然です。

まず、受付で書類を渡されます。名前などを記入し、健康上の問題の有無についてレ点をつけます。

書くように促しても、娘は自分で名前を書こうとしません。仕方なく私が書きました。

さて裏面の健康上の問題です。レ点の記入だけですが、娘は読もうともしないので、これも私が読んで、記入しました。

酒を大量に飲んで泥酔するとかの項目は、そんなことはないので問題ありません。しかし、体全体や体の部分が動かなくなることがある、という内容の項目がありました。

まさに家では毎日その通りです。ウソを書くわけにはいきません。「はい」にレ点です。そのことを娘に説明しようとしましたが、拒否されました。

仕方なく、そのまま娘を視力検査の③番受付へ行かせました。受付の方は優しく対応してくださいました。

別室で話をすることになる

係の方は、不自然さを感じてくれたようです。しかも提出した書類は「体が動かない」にレ点です。

「お連れの方・・・」と私が呼ばれました。

「お母さまですか?」

「はい。」

病名を聞かれます。

「うつ と発達障害です」と答えました。

視力検査の後、別室で話をすることになりました。娘は「なんで?」と不安がります。話をする羽目になったのを私のせいにされ、今日はこのあと娘に逆上され怒られると悟りました。

しかし、さすがは免許センターです。ここで拾ってくれて良かった!

係の方に別の場所に案内され、病状について内容を聞かれました。

娘は観念して、話し出しました。免許を更新したい娘の言い分は、こうです。

『病状回復のために外に出ようと努力している。友達の家に行くのに車で行くために免許は必要。具合が悪いときは自分でわかるので、運転しない。具合がいいときだけ運転するから大丈夫。』

うつになった原因や病歴などを話していくうちに、退職した会社でのことや症状がひどかったときのことを思い出し、泣き出してしまいました。

しかし運転免許証の手続きとして、これは必要なことなので仕方ありません。

運転には医師の診断書が必要

泣き出した娘の様子を見て免許センターの方は、これ以上聞きだすのは難しいと察してくださったようです。

ここで更新ができないと免許が切れてしまうので、医師の診断書を提出することを条件に、運転免許証の更新をしていただけることになりました。

ただし、「運転して問題ない」とういう医師の診断書を出すまでは運転は控えるように、と言われました。

当然のことだと思います。免許センターでそう言っていただいて、私はホッとしました。

こうして娘は30分間の講習を受け、5年間のゴールド免許を受け取り、私の運転で帰路につきました。

娘いわく、「この前来たときは免許センターの人怖かったけど、今日はみんな優しかった」と。

話をした係の方が、講習や写真撮影や免許証受け取りの係の方に「発達障害の人が行くから気を付けて」と根回ししてくださったのだと思います。

そしてその後、案の定、娘から延々とこっぴどく怒られました。免許センターで別室で話をする羽目になったこと、運転するには診断書が必要になったのは ちゃちゃ のせいだと。

今後やるべきこと

その日のうちに免許センターから私のスマホに着信がありました。電話に出られなかったので翌日折り返し、担当の方とお話ししました。

やはり、泣き出した娘の状況を見て、これ以上本人に聞くのは無理、と判断してくださったそうです。ありがたいお心遣いです。

電話の内容としては娘の病状を更に詳しくお話しし、担当の方からは診断書を出すまでは運転しないように、という確認でした。がってん承知です。私からは、診断書提出には1~2か月かかるかもしれないことをお伝えし、了承していただきました。

こうなれば、私が次に取り組むべき課題は2つです。まず、医師から運転可の診断書をもらえるまで運転してはいけないと娘に納得させること。2つ目は心療内科に車の運転についての診断書を書いていただきに行くことです。

本当に実感するのは、私の生活は、仕事以外のほとんどすべてが娘のことにかかりっきりということです。

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